ISO 13849-1 パフォーマンスレベルPL計算支援・SRS作成支援サービス

ISO 13849-1 パフォーマンスレベル PL 計算支援サービス

当社は、お客様の安全関連回路設計における信頼性と適合性を向上させ、ISO 13849-1 および ISO 13849-2 に基づいたパフォーマンスレベル PL 計算サービスを提供しております。安全性の高い設計には複雑な要素が含まれ、それに適したアプローチが必要です。当社のサービスは、お客様のプロジェクトに合わせてカスタマイズされ、以下の要素を含みます

インテリスクの ISO 13849-1 パフォーマンスレベル PL 計算支援サービスの主な特徴

  1. 安全関連回路 SRP/CS の妥当性チェック
    当社は、お客様の安全関連回路の設計と安全部品選定に関して、チェックを行います。規格に基づいた要求事項を満たすように、最適な安全設計をサポートいたします。
  2. 安全部品へのコンサルティング
    ISO 13849-1 は、安全部品の選定と適切な組み合わせに関する重要な要求事項を提供しています。当社は、最適な安全部品の選択に関するアドバイスを提供し、システム全体の信頼性を高めるお手伝いをいたします。
  3. SRP/CSブロック図の作成
    安全関連回路のブロック図は、システムの透明性を高め、安全回路設計の理解を容易にします。当社はブロック図の作成においてもサポートし、プロジェクト全体の可視化を向上させます。
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技術打合せ
  1. 技術ミーティングの実施
    PL 計算の前段階として、技術ミーティングを実施します。このミーティングでは、費用や納期についての詳細をお互いに確認し合います。
  2. 必要な資料の収集
    PL 計算には、お客様がご提出いただく電気図面や安全部品リストなどが必要です。これらについて詳しくヒアリングさせていただきます。必要な情報が不足している場合でも、ご安心ください。当社ではサポートを行いますので、スムーズかつ確実に計算を進めることが可能です。
  3. 技術打合せの柔軟な提供
    お客様との技術打合せは、2つの柔軟な方法でご利用いただけます。ご来社いただく方法と、オンラインミーティング形式をご利用いただく方法があり、どちらもお客様にとって何度でも無料でご利用いただけます。
    また、セカンドオピニオンとしてもご活用いただけます。お気軽にご活用ください。
STEP
資料提出
  1. ご提出いただく資料
    • リスクアセスメント
    • 電気図面、機械図面
    • 安全部品リストと安全部品データー (安全部品の名前、規格、第三者認証機関からの認証番号など)
      PFH, MTTFd, B10d, B10, DCavg のデーター
    • 年間平均の稼働回数を示す nop
    • 安全コントローラーのソフトウェアのコピー
  2. PL 計算のスムーズな進行と SRP/CS のサポート
    ご提出いただいた資料をもとに、万全の PL 計算を行います。万が一ご提供いただいた資料に不備がある場合、具体的なデータを示す資料の提出をお願いするアドバイスを差し上げます。また、提供いただいた資料からSRP/CS の構築に潜在的な不備がある場合、事前に把握し、改善案を簡易的にご提案いたします。

リスクアセスメントが行われていない場合でも、ご安心ください。当社はお客様に代わって、必要なリスクアセスメントの作成支援を行います。

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PL 計算
  1. SISTEMA の使用
    当社では、PL 計算において SISTEMA ツールを活用しています。お客様のご要望に応じて、別のPL 計算ツールの使用も可能です。異なるツールの利用をご希望の場合は、事前にご相談いただければスムーズに対応いたします。
  2. ブロック図の作成
    SRP/CS のブロック図については、当社指定のフォーマットに基づいて作成いたします。お客様がご指定する特定のフォーマットがあれば、それに合わせて柔軟に調整いたします。
STEP
PL 計算書の提出
  1. 納品形態
    当社では、PL 計算の結果を SISTEMA プロジェクトファイル(.ssm) 形式で提供いたします。また、SRP/CS のブロック図は PDFファイルでご提供いたします。
  2. 修正回数
    お客様の要望に応じ、SRP/CS の計算については最大3回までの修正が無料で行えます。

ISO 13849-1 は安全関連回路の設計要件を規定し、ISO 13849-2 はそれを検証する要件を示しています。当社のパフォーマンスレベル計算サービスは、単純な回路から複雑なシステムまで包括的にサポートいたします。現代の規格は、高い安全性能を求めており、機能安全技術(例: STO, SS1, SS2, SOS, SLS, SDI)や安全コントローラーの利用が増加しており、これらのテクノロジーの活用はますます一般的となっています。

しかし、このような進化に伴い、計算が複雑になる一方で、エクセルのよる手動計算や一般的な計算ツールの限界も顕在化しています。手動計算ではエラーが生じやすく、他者からの検証が難しくなります。また、既存のメーカーなどが販売するPL計算ソフトウェアは使いにくい、導入コストが高い、サポートが不足しているといった課題も抱えています。

これらに対応するため、当社はお客様のプロジェクトに迅速かつコスト効果的に対応するPL計算を提供しています。SRP/CS の回路数に応じた価格設定を行い、短納期でのサービス提供を実現しております。

安全関連回路の設計に関するご相談やPL計算の依頼がございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。

安全要求仕様 (SRS, safety requirement specification) の作成支援

ISO 13849-1:2023 において、安全要求仕様 (SRS, safety requirement specification) の作成が新たに加わり、技術文書に SRS の要求事項が追加され、検証 (validation) において SRS が必要とされるようになりました。SRS は ISO 12100 に基づくリスクアセスメントおよびリスク低減プロセスから派生し、ISO 13849-1 に準拠した SRP/CS の設計および評価プロセスに必要な情報を提供するものです。

SRSとは、安全関連制御システムが満たすべき安全機能の要件を含む、安全機能の特性(機能要件)および要求パフォーマンスレベル PLr の観点からの仕様書

これにより、安全回路設計者は SRP/CS の構築方法を第三者に伝えることができます。SRS は特定の書式はありませんが、一般的に後段の内容が含まれます。SRS の作成は多くの場合、作成の難易度がお客様にとって課題となることがあります。そこで、当社ではお客様をサポートし、SRS の作成に関するサポートやPL 計算のサポートのご依頼をお受けしております。

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技術打合せ
  1. 技術打合せの実施
    SRS 作成において、当社では事前に技術打合せを行います。このミーティングでは、詳細な費用や納期についての共通理解を築くための場を設けています。
  2. 技術打合せで必要な情報
    SRS 作成には、お客様から提供いただく電気図面、安全部品リスト、そして PL 計算書などが必要です。これらの資料について、詳細にヒアリングさせていただきます。必要な情報が不足している場合でも、ご安心ください。当社はサポートを提供し、計画を円滑に進めるお手伝いをいたします。
  3. SRS 作成のスムーズな進行と SRP/CS のサポート
    お客様との技術打合せは、2つの柔軟な方法で行うことができます。お好きな形式でお選びいただけるよう、ご来社いただくか、オンラインミーティング形式をご利用いただけます。どちらの方法も、お客様にとって何度でも無料でご利用いただけます。
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資料提出
  1. ご提出資料
    お客様からご提供いただく主な資料には、以下が含まれます。万が一ご提供いただいた資料に不備があれば、具体的なデータを示す資料をご提出いただくようアドバイスいたします。
    • 電気図面と機械図面
    • 安全コントローラーのソフトウェアのコピー
    • PL 計算書 SISTEMA の場合は .ssm ファイル
  2. リスクアセスメント資料のご提出
    リスクアセスメントが行われていない場合でも、ご安心ください。当社はお客様に代わって、必要なリスクアセスメントの作成支援を行います。
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SRS 作成

SRS 作成に当たって、当社指定のフォーマットに基づいて作成いたします。お客様がご指定するフォーマットがあれば、事前にご相談いただければ調整いたします。

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納品
  1. 納品形態
    当社では、SRS の書類を PDF ファイルまたはデーターにて提供いたします。
  2. 修正回数
    お客様の要望に応じ、SRS の修正については最大3回までの修正が無料で行えます。

SRS に記載すべき要求事項一覧

ISO 13849-1:2023 には SRS に記載すべき内容として、以下が例示されています。ご参考になれば幸いです。

  • 機械またはその一部のリスクアセスメントの結果で、関連するリスク低減対策が安全関連制御システムに安全機能を依存している場合
  • 機械のオペレーター特性
  • 機械の意図された使用
  • 合理的に予見可能な誤使用
  • オペレーションモード(例 ローカルモード、自動モード、機械のゾーン又は部分に関連するモード)
  • 安全機能が作動する運転モード
  • サイクルタイム
  • 安全距離と停止時間
  • 非常停止
  • 異なる作業プロセス及び手動作業の相互作用(例 修理、設定、清掃、トラブル シューティング、安全装置を無効化した状態での運転モード)
  • 様々な作業プロセス及び手作業(例 修理、設定、清掃、トラブルシューティング、 セーフガードを一時停止した状態での操作モード)の相互作用の記述
  • 誤操作や誤作動を最小限にするための人間工学的側面
  • 環境条件に関連した使用限界
  • 重複する危険源の影響
  • 安全機能の簡単な説明とタイトル
  • 安全機能を起動するイベント
  • 安全機能が意図した安全状態に到達するために、安全機能出力によって開始される反応
  • 必要なパフォーマンスレベル PLr
  • 安全機能が要求された後、マシンが安全な状態になるまでの応答時間、例えば ISO 13855 に従ったシステム全体の停止性能 (反応時間と停止時間)
  • 安全機能が作動する運転モード
  • 安全機能と機械制御システムおよび他の安全機能とのインタフェース
  • 機械制御システム、および他の安全機能との安全機能のインターフェイス
  • 必要な場合、ファンクションチャンネルで故障が検出された場合、故障が修復されるまで安全状態を維持する方法を含め、機械を安全状態にする手順
  • 電力喪失時の機械の挙動
  • 安全機能の要求率及びSRP/CS の動作頻度
  • 同時に起動にすることが可能で、矛盾した動作を引き起こす可能性のある安全機能の優先順位
  • SRP/CS またはサブシステムの設計に関するタイプ C 規格の安全要求事項
  • 安全機能起動後の再起動を許可する条件