リスクアセスメント支援サービス
インテリスクのリスクアセスメント支援サービスは、お客様のニーズに合わせて以下のサービスを提供いたします。
インテリスクのリスクアセスメント支援サービス
- 既存の生産設備ラインへの機械リスクアセスメント
- CE マーキングのための機械規則 (EU 2023/1230) ・機械指令 (2006/42/EC) リスクアセスメント
- 新しい機械導入のためのデザインリスクアセスメント (DRA)
- ガードとインターロックのアセスメント
- ロックアウト・タグアウト (LOTO) リスクアセスメント
当社のリスクアセスメントは、お客様の要件を最優先に考慮し、最適なフォーマットやリスク見積手法を提案いたします。たとえば、生産設備ラインが停止できない場合でも、適切なリスクアセスメントを提供いたします。リスクアセスメントの手法は、規格や SEMI S10 などのガイドラインに従って行います。
リスクアセスメントで用いる主な規格やガイドライン
- ISO 12100 (機械類の安全性 — 設計のための一般原則 — リスクアセスメント及びリスク低減)
- ISO/TR 14121-2 (機械の安全性 — リスクアセスメント — 第2部: 実用的なガイダンスと方法の例)
- ISO 13849-1 (機械類の安全性 — 制御システムの安全関連部 — 第1部:設計のための一般原則)
- SEMI S10 (SEMI S10:リスクアセスメントおよびリスク評価プロセスのための安全ガイドライン)
リスクアセスメントの書類にはリスクの定量的な評価と改善対策前後の比較が一般的に含まれ、当社はISO, IEC, UL など代表的な国際規格に基づいて対策改善案を詳細に文書化します。
リスクアセスメントに関する何かご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。当社では機械安全に関するリスクアセスメントのサポートを提供しています。
当社は、リスクアセスメントに関連するセミナー・トレーニングも随時行っております。機械の安全性を向上させ、リスクアセスメントのスキルを向上させるためのセミナー・トレーニングについてもお気軽にお問い合わせください。
既存の生産設備ラインへの機械リスクアセスメント
当社は既存の生産設備における機械リスクアセスメントを提供しています。お客様やエンドユーザーの代わりに、工場や設備に導入された機械のリスクをアセスメントをします。日本ではリスクアセスメントが努力義務とされていますが、近年では特に外資系企業を中心に、国際規格に準拠したものづくりと安全対策の重要性が高まっています。
多くの場合、外資系のお客様やエンドユーザーは独自のリスクアセスメント手法を求めます。当社はそれを理解し、お客様の独自の要求に柔軟に対応いたします。
1. 技術ミーティングの実施
リスクアセスメントプロジェクトの初期段階として、技術ミーティングを実施いたします。このミーティングでは、対象の機械に関するスコープ、適応規格、費用、および納期についての詳細をお互いに確認し合います。お客様との円滑なコミュニケーションを図りながら、プロジェクトの方針を共有しリスクアセスメントの計画案を立案します。
2. 必要な資料の収集
リスクアセスメントには、お客様がご提出いただく資料が必要です。これには以下が含まれます。お客様が独自に使用するリスクアセスメントの規格やフォーマットも重要です。これらの情報を基に、詳細なリスク評価を行います。
- お客様独自の規格や要求
- 電気図面、機械図面
- PL 計算書、SRS など
3. 事前調査の実施
対象となる機械がある場合、事前調査を行います。これには、お客様の許可を得た範囲での写真撮影や動画撮影が含まれます。事前調査は、正確な見積りの提供とプロジェクトの進行のために行います。
4. 技術ミーティングの柔軟な提供
情報が不足している場合でも、お客様にはご安心いただけます。当社では、必要な情報の収集や理解に向けてサポートを行います。お客様との技術ミーティングは、2つの柔軟な方法でご利用いただけます。ご来社いただく方法と、オンラインミーティング形式をご用意しています。
お客様がISO 13849-1 の PL 計算や SRS の作成に不慣れな場合、当社はお手伝いいたします。当社は、リスクアセスメントに必要な PL 計算や SRS の作成に関するサポートを提供しています。お気軽にお問い合わせください。
1. リスクアセスメントの実施について
当社のリスクアセスメントサービスは、現場での実物を前にして行われます。お客様には、できる限り実際に機械を動作させていただきながら、リスクアセスメントの詳細をご説明いただきます。リスクアセスメントでは、パソコンを持ち込みお客様の許可を得た範囲での写真撮影や動画撮影を実施します。
2. エネルギー源へのロックアウト
安全を最優先とし、危険なエネルギー源(例 電源、空気圧、油圧、熱源など)は原則的に遮断または停止させます。機械が既に生産設備に設置され稼働中である場合、試運転調整中の場合、これらのエネルギー源を遮断または停止が難しい状況があるかもしれません。しかし、そのような状況においても、リスクアセスメントを実施するために最善の対策を講じます。
1. フォーマットの選択
レポートは、弊社指定のフォーマットか、お客様が指定されたフォーマットを使用して作成いたします。どちらのフォーマットでも、最終的に PDF ファイルまたはデータ形式で提供いたします。
2. ドラフト版提出
初めにドラフト版のレポートを提出いたします。これはお客様のレビューにご利用いただきます。提出後、お客様のご要望やフィードバックを受けてレポートの内容の調整を行います。
3. やりとりと調整
ドラフト版提出後、お客様と何度かやりとりを行い、レポート内容を詳細に検討し、必要な修正や調整を実施いたします。お客様の要望を最大限に考慮し、レポートを最適なものに仕上げます。
4. 最終版の提供
やりとりを経た後、最終版のレポートを提供いたします。この最終版には、お客様のご要望に基づいた修正が反映されています。最終版にサインを記入いただいた後、リスクアセスメントレポートの納品が完了します。
CE マーキングのための機械規則 (EU 2023/1230) ・機械指令 (2006/42/EC) リスクアセスメント
機械規則 EU 2023/1230 および機械指令 2006/42/EC は、製造者に対し、機械のライフサイクルに応じたリスクアセスメントの実施を必須健康安全要求事項 (EHSR) の一つとして定めています。
1. 技術ミーティングの実施
機械規則 EU 2023/1230 および機械指令 2006/42/EC は、製造者に対し、機械のライフサイクルに応じたリスクアセスメントの実施を必須健康安全要求事項 (EHSR) の一つとして定めています。
当社では、機械規則・機械指令リスクアセスメントプロジェクトの初期段階として、技術ミーティングを行います。このミーティングでは、対象の機械に関するスコープの確認を行い、さらに他の指令(例 EMC 指令 2014/30/EU など)や整合規格の確認を行います。同時に、費用および納期についての詳細についてもお互いに確認し合います。
2. 必要な資料の収集
- 電気図面、機械図面、PL 計算書、SRS など
- 有害物質や危険物に関するデーター、当該機械に関連する試験結果(例 EMC テストレポートなど)
- 電気部品に関する認証情報 (例 定格、仕様、規格、認証団体、認証番号など)
- マニュアル
1. リスクアセスメントの進め方
当社のリスクアセスメントサービスは、技術ミーティングを基に実施します。
機械に関連する整合規格やガイドラインが存在する場合、それに基づいてリスクアセスメントを実施いたします。
2. 改善対策案のアドバイス
リスクアセスメントの結果、適用した規格の要求やガイドラインから逸脱するケースが生じた場合、当社はアドバイスを提供し、改善対策を提案いたします
(注 他の項目と同じステップの内容は省略しています)
1. 機械規則・機械指令のリスクアセスメント終了後
機械規則・機械指令のリスクアセスメントが終了し、残留リスクが把握されました。規則・指令・規格に基づく逸脱が少ない状態です。CE マーキング自己宣言支援サービスの本評価への進展をお勧めします。
新しい機械導入のためのデザインリスクアセスメント (DRA)
新しい機械を導入する際、デザインリスクアセスメント DRA (design risk assessment) は機械の安全化への重要なプロセスです。これは、お客様が生産設備に機械を導入する前に、機械規則、機械指令、および国際規格に基づいて安全な設計の方向性を評価するものです。DRA の実施により、導入機械の安全設計段階で潜在的な問題を早期に把握し、修正が可能となります。これによって、製作に入る前に必要な修正を行うことで、後からの手戻り作業のコストを削減でき、結果的に金銭的・費用的なメリットが生まれます。
また、機械の制作後や設置導入後のリスクアセスメントにおいても、前もってDRA を行うことで機械規則、機械指令、および国際規格からの逸脱が最小限になり、指摘事項が減少します。
1. 技術ミーティングの実施
当社は DRA プロジェクトのスタート時には、技術ミーティングを行います。このミーティングでは、新たに設計される機械に関する設計思想や要求事項を詳しくヒアリングします。DRA のスコープを確認し、他の指令(例: EMC 指令2014/30/EU など)や整合規格のアプリケーションチェックも行います。同時に、費用および納期についても詳細に確認し合います。
2. 必要な資料の収集
DRA にはお客様からご提出いただく資料が必要です。以下は必要な資料の例です。参考になる資料がない場合でも、当社は適切なアドバイスを提供しますので、お気軽にお問い合わせください。
- 電気図面、機械図面
- 当該機械の写真または類似のものなど
1. DRA 本番
DRA は、お客様の設計思想を尊重し、図面や文書を評価し、機械規則、機械指令、及び国際規格に基づいて詳細なレポートを提供します。さらに、お客様の特別な要望や、機械の設置場所、運転方法に合わせて調整されます。これにより、お客様のビジョンに合った安全な機械の導入をサポートし、問題を未然に防ぎます。
(注 他の項目と同じステップの内容は省略しています)
ガードとインターロックのアセスメント
当社のガードとインターロックのリスクアセスメントサービスは、機械安全に関連するサービスの一部として提供しており、お客様の機械のガードとインターロックに焦点を当てたテーマ型もたせてリスクアセスメントを行います。
このサービスは、全体的なリスクアセスメントが不要で、ガードとインターロックのリスクアセスメントだけが必要なお客様に最適です。これにより、リスクアセスメントの費用を削減し、納期的なメリットが生まれ、お客様への負担を軽減できます。これから SRS を作成するお客様にもご利用いただけます。
インターロックのアセスメントでは、危険源のリスクの見積もりに ISO 13849-1 付属書 A リスクグラフを活用し、要求パフォーマンスレベル (PLr) を導き出します。特に、危険源のリスク低減策にSRP/CS を使用する場合に焦点を当て、ガードと共同する保護インターロック装置 (例 RF-ID 型安全スイッチ)、電気的検知保護装置 (ESPE) の中で、能動的光電保護装置 (AOPD) (例 安全ライトカーテン)、拡散反射形能動的光電保護装置 (AOPDDR) (例 安全レーザースキャナー) のアセスメントに特化しています。
ガードのリスクアセスメントは、主にこちらの規格を用います
- ISO 13849-1: 機械類の安全性 — 制御システムの安全関連部 — 第1部: 設計のための一般原則
- ISO 14119: 機械類の安全性 — ガードと共同するインターロック装置 — 設計及び選択のための原則
- ISO 13855: 機械類の安全性 — 人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
インターロックのリスクアセスメントには、主にこちらの規格を用います
- ISO 13849-1: 機械類の安全性 — 制御システムの安全関連部 — 第1部: 設計のための一般原則
- ISO 14119: 機械類の安全性 — ガードと共同するインターロック装置 — 設計及び選択のための原則
- ISO 13855: 機械類の安全性 — 人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
1. 初回ミーティングの実施
ガードとインターロックアセスメントでは初回ミーティングを実施します。このミーティングでは、お客様の既存の機械または新規導入機械に関する重要な情報を共有し、ガードとインターロックの設計思想や具体的な要求事項について詳しくヒアリングいたします。同時に、費用および納期についても詳細に確認し合います。
2. 必要な資料の収集
ガードとインターロックのリスクアセスメントにはお客様からご提出いただく資料が必要です。以下は必要な資料の例です。参考になる資料がない場合でも、当社は適切なアドバイスを提供しますので、お気軽にお問い合わせください。
- 電気図面や安全機器の情報、機械図面
- 当該機械の写真または類似のものなど
1. 現場での実物アセスメント
ガードとインターロックのリスクアセスメントの本番では、実際の機械や設備を現場で評価いたします。お客様にできる限り実際に機械を動作させながら、リスクアセスメントの詳細をご説明いたします。リスクアセスメントの一環として、お客様の許可を得た範囲での写真撮影や動画撮影を行います。
2. ヒアリングとオンライン形式
ガードとインターロックのリスクアセスメントを図面や書類を元に実施する場合、お客様とのヒアリングを行いながら進めます。ヒアリングは通常、対面形式をお勧めしていますが、お客様の事情に合わせてオンライン形式も選択いただけます。
3. エネルギー源へのロックアウト
現場での作業は安全を最優先とし、危険なエネルギー源(例 電源、空気圧、油圧、熱源など)は原則的に遮断または停止させます。機械が既に生産設備に設置され稼働中である場合、試運転調整中の場合、これらのエネルギー源を遮断または停止が難しい状況があるかもしれません。しかし、そのような状況においても、リスクアセスメントを実施するために最善の対策を講じます。
(注 他の項目と同じステップの内容は省略しています)
ロックアウト・タグアウト (LOTO) リスクアセスメント
OSHA (Occupational Safety and Health Administration) は危険なエネルギーの管理としてロックアウト・タグアウトを規定しています。
当社の LOTO リスクアセスメントサービスは、お客様に代わって機械や装置のエネルギー管理を確認します。LOTO の管理状況と作業許可証 PTW (permit to work) への対応に焦点を当て、作業現場のリスクアセスメントを実施いたします。
1. 初回ミーティングの実施
このミーティングでは、お客様の既存の機械の LOTO に関する重要な情報を共有し、作業許可証 PTW の詳細な要件をヒアリングします。同時に、費用と納期についても詳細に確認し合います。
2. 必要な資料の収集
LOTOリスクアセスメントの成功には、お客様から提供いただく資料が必要です。以下は必要な資料の例です。資料が不足している場合でも、当社は適切なアドバイスを提供しますので、お気軽にお問い合わせください。
- 電気図面や機械図面
- LOTO 機器(例 南京錠、タグなど)
- 作業許可証 PTW
- 危険なエネルギー源(例:電源、油圧、空圧、化学物質、危険物質)の情報
- 当該機械の写真または類似のものなど
3. 事前調査の実施
対象となる機械がある場合、事前調査を行います。これには、お客様の許可を得た範囲での写真撮影や動画撮影が含まれます。事前調査は、正確な見積りの提供とプロジェクトの進行のために行います。
1. 現場での LOTO アセスメント
LOTO リスクアセスメントの本番では、実際の機械や設備を現場で評価します。同時に、LOTO 機器と作業許可証 PTW の内容を調査いたします。お客様からは、機械の詳細や動作についてのご説明をお伺いし、詳細な情報を収集します。また、お客様の許可を得た範囲で写真撮影や動画撮影も行います。
2. エネルギー源へのロックアウト
LOTO リスクアセスメントでは、LOTO 機器を使用し、作業許可証 PTW に従って危険なエネルギー源(例 電源、空気圧、油圧、熱源など)を遮断または隔離します。これにより、LOTO 機器や作業許可証 PTW が効果的に機能するかどうかをアセスメントします。
(注 他の項目と同じステップの内容は省略しています)