機械安全AIプラットフォーム「RA+(アールエープラス)」をリリースしました

インテリスク株式会社は、2026年7月19日、機械安全のリスクアセスメントをAIで支援する新プラットフォーム「RA+(アールエープラス)」をリリースしました。

何ヶ月もかかっていたリスクアセスメントが、1日で終わる。規格・現場・AIの3つの視点を統合し、完全オフラインで動作する——日本から生まれた、これまでにない機械安全AIです。

10月末まで、2週間の無料レンタルキャンペーンを実施しています。

目次

RA+とは

RA+は、機械安全の一連のプロセスを、AIの支援を受けながら一つのプラットフォーム上で完結できるツールです。

これまで、リスクアセスメントは担当者の経験と膨大な時間に頼る作業でした。規格を一つひとつ確認し、危険源を洗い出し、対策を考え、報告書にまとめる。ベテランでなければ品質が保てず、担当者が変われば内容も変わる。多くの現場が、この「重さ」に悩まされてきました。

RA+は、この工程を大きく変えます。ユーザーが行うのは「どこに問題があるか・どこにリスクがあるか」を書くこと。それ以降の構造化・分析・リスク見積り・対策提案は、AIと規格辞書エンジンが下書きを生成します。人は、ゼロから書くのではなく、確認と修正に集中できます。

最終的な判断は、必ず人間が行います。AIはあくまで「下書き係」です。安全は、責任の所在が人にあってはじめて成立する——RA+は、この考え方を貫いています。

RA+が扱う、機械安全の5つのステップ

機械安全のリスクアセスメントは、本来いくつもの工程が連なった長い道のりです。RA+は、この流れを章立てにして、上から順に進めるだけで規格準拠の書類が完成するよう設計されています。

PR(プロジェクト)— すべての起点

まず、評価する機械を登録します。基本情報や電気・空圧・油圧の定格、装置の概要、そして「この機械にどの規格が効くのか」を選びます。ここで選んだ規格の範囲が、以降すべての工程でAIが参照する土台になります。最初の入力の精度が、後の全工程の品質を左右する——いわば設計図の1枚目です。

RA(リスクアセスメント)— 危険源・リスクを洗い出す

機械の状況を入力すると、AIが順番に処理していきます。作業状況を5W1H(誰が・何を・どこで・どんな危険な行動で・どうなったか)に分解し、故障の要因を分析し、危険事象のシナリオを特定。そして対策前のリスクの大きさを、危害のひどさ・発生確率・回避可能性・暴露頻度・人数の5つの指標から自動で点数化します。危険源ごとに管理番号がつき、この後の工程はすべてこの単位に紐づいていきます。

SC(安全コンセプト)— 対策を設計する

RAで見つけたリスクに対し、ISO 12100の3ステップメソッドで低減方策を組み立てます。まず危険源そのものを除く・減らす「本質的安全設計」、次にガードや保護装置による「安全防護」、最後に警告や手順による「使用上の情報」。この3段階それぞれに、規格辞書エンジンが根拠を添えます。さらに安全機能や非常停止を定義し、ISO 13849に基づいて要求パフォーマンスレベル(PLr)を自動判定。安全距離や最小すきまの計算まで、一連の設計を支援します。

VD(妥当性確認)— 実装を検証する

設計した対策が、実際の機械できちんと機能しているかを確かめる工程です。設計の文言(「〜とする」)を検証用の様式(「〜であること」)に自動変換し、現物を確認しながら合格・不合格・非該当を判定します。1件でも不合格があれば総合不合格。AIが最終的なリスクを再判定しますが、過大な低減を防ぐチェックも入っています。設計どおりに作られたかを裏取りする、答え合わせの章です。

SM(サマリー)— 全体を俯瞰する

プロジェクトに含まれるすべてのリスクアセスメントを一覧化し、対策前後のリスクレベルを並べて全体を見渡します。RA・SC・VDそれぞれの結論と、それらを統合した総合結論をAIが下書き。書類として出力する直前の、最終レビュー画面です。

この一連を経て、リスクアセスメント・安全コンセプト・妥当性確認が、一冊のWord/Excel書類として仕上がります。

全工程を支える「規格辞書エンジン」

RA+の心臓部が、独自の規格辞書エンジンです。

一言でいえば、規格を「読む」作業をAIが下書きし、「それは正しいか」の判断を人が承認ゲートで行い、承認された知だけがリスクアセスメントや安全コンセプトの生成に流れ込む——規格知識の精製パイプラインです。

国際規格の知識を「この条件のとき、何をすべきか(=対策)」「その根拠はどこか」という形で構造化して保持し、章をまたいで横から根拠を供給します。RAでは危険事象の詳細や推奨対策に、SCでは3ステップの方策それぞれに、規格の裏づけを添える。対策文の末尾には規格番号と条項が自動で付きます。

しかも、RA+は規格をキーワードの一致ではなく「意味」で引き当てます。「はさまれ」も「挟圧」も「押しつぶし」も、表現が違っても意味が同じ規格要求を正確に拾う。現場の担当者は、規格の正式な用語を知らなくても構いません。普段の言葉で書くだけで、該当する規格要求が根拠つきで示されます。

規格辞書エンジンは各章のロジックとは切り離して育てられるため、規格が改訂されても、辞書だけを更新すればすべての工程が最新の内容に追従します。

RA+がもたらすもの

リスクアセスメントが、1日で終わる。

何ヶ月もかけていた作業が、評価したその日のうちに形になります。スピードは、そのまま事業のスピードになります。

属人化から、解放される。

「あの人しか作れない」リスクアセスメントを、誰でも一定の品質で作れるように。承認済みのアセスメントは組織の資産として蓄積され、社内の安全文化を底上げします。

設計情報を、外に出さない。

RA+はすべての処理をローカルで完結させます。AI推論も、規格検索も、報告書生成も。インターネット接続は不要で、図面やノウハウが外部に送信されることは一切ありません。クラウドAIに設計情報を渡せない——そんな製造業の当然の懸念に、RA+は完全オフラインで応えます。

判断は、いつも人の手に。

AIが生成した内容には信頼度が表示され、ユーザーはいつでも自由に上書き・修正できます。AIはあくまで下書き係。最終的な判断と責任は、常に人にあります。

なぜ、私たちがこれを作ったのか

機械安全の世界には、長く一つの問題がありました。

正しい知識が、一部の専門家に囲い込まれてきたことです。

「CE認証が必要」と言われ、本来不要な高額費用を払う。安全部品メーカーの営業を「中立なアドバイス」と信じてしまう。相談するたびに費用が発生し、気軽に質問もできない。実際の作業は外注に丸投げされ、支払った費用の多くが中間マージンに消える——。そして、規格書を片手に「これではダメだ」と指摘はするけれど、ではどうすればいいのかという答えは示してくれない。肩書きや威圧感ばかりが先に立ち、中身が伴わない「専門家」も、残念ながら少なくありません。

こうした構造の中で、本当は世界に通用する優れた機械を作っている日本のメーカーが、「機械安全がよくわからない」という理由だけで、海外市場への扉を閉ざしてきました。

私たちは、これを変えたいと考えています。

機械安全を、みんなに解放する。

正しい知識と適切なツールを、専門家だけのものにしない。すべての製造業が、自分たちの手で、自信を持って機械安全に取り組める。RA+は、その第一歩です。

不透明な料金で不安を煽り、必要のない対応を売りつける——そうしたやり方に、私たちは正面から反対します。

ツールで属人性をなくし、根拠を明示し、価格を明快にする。威圧ではなく根拠で語り、否定ではなく解決策を示す。肩書きに頼らず、中身で信頼される。それが、この業界に対する私たちの答えです。

キャンペーン・お問い合わせ

RA+は現在、10月末まで2週間の無料レンタルキャンペーンを実施しています。使い方の説明も含め、まず試してから判断していただけます。

  • 主要規格(EU機械規則・IEC 60204-1:2016・ISO 10218-1:2025・ISO 10218-2:2025)をあらかじめ搭載
  • Word・Excel形式で出力可能。データベースを持つ設計のため、企業ごとの独自フォーマットにも対応できます。
  • お客様ご自身で規格辞書エンジンに規格を追加することも可能リストスト

ご質問・トライアルのお申し込みは、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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