RA+ 進捗報告 | ISO 13849-1 SRS 作成機能の試験運用を始めます。

目次

はじめに

リスクアセスメント支援アプリ「RA+」の進捗をご報告します。RA+ は10月からアップデートを重ね、リスクアセスメント(RA)と安全コンセプト(SC)の文章の質が上がり、AI の生成も速くなりました。そして2026年11月から、ISO 13849-1:2023 の SRS(Safety Requirements Specification:安全要求仕様書)を作成する機能の試験運用を始めます。

SRS とは

SRS は、安全機能ごとの「注文書」にあたる書類です。「何が起きたら、どの運転モードで、何秒以内に、どうなれば合格か」を、安全機能ごとに文章で定めます。

PL が「その安全機能がどれだけ確実か」を示すのに対し、SRS は「その安全機能が何をするのか」と、要求される PLr を定めます。ISO 13849-1:2023 では、SRS は安全関連部のすべての設計活動の基礎とされ(5.2.1.1)、安全機能ごとに13の項目を書くことが求められています(5.2.1.3)。さらに、SRS そのものもレビュー(5.4)と妥当性確認(10.2)の対象になりました。

なぜ SRS が重要なのか

現場では、PL の計算(SISTEMA など)に目が向きがちです。しかし、SISTEMA で直接扱うのは13項目のうち PLr と作動頻度くらいで、応答時間、運転モード、故障時や停電時の挙動、再起動の条件などは、人が決めて書き、確かめる必要があります。

PL の計算が正しくても、SRS がなければ「何に対して合格なのか」が決まりません。止まるのが遅い、自動モードでしか試していない、扉を閉めただけで機械が動き出す、停電で軸が落ちる——こうした問題は、SRS が無いまま進めたときに起こります。

妥当性確認(箇条10)は、安全関連部が SRS を満たしているかを確かめる「答え合わせ」です。SRS の質が、そのまま機能試験の質になります。

機械規則とのつながり

EU 機械規則(EU)2023/1230 は、附属書III 1.2.1 で制御システムの安全性と信頼性を求め、附属書IV の技術文書には試験・検査の報告と結果を含めることを求めています。SRS から試験の記録までが一つの流れで書類になっていれば、それが適合の証拠になります。

SRS の作成のご依頼が増えています

インテリスクには、最近、企業から SRS の作成のご依頼が多く寄せられています。新機械規則への対応を進めるなかで、SRS の大切さが認識されてきたと受け止めています。

RA+ の SRS 作成機能の特色

作りやすさ

ブロック図と、RA・SC・PR で決めた内容(安全機能・PLr・起動条件・安全状態・運転モード・再起動の条件など)を引き継ぎ、安全機能と止める対象の組み合わせごとに、1枚ずつ SRS を作り始められます。

決まった形で組み立て、AI が言い回しを整える

SRS の文は、引き継いだ内容から決まった形で組み立て、AI が言い回しを整えます。AI が手を入れた所には印が付き、人が確かめて承認します。最後の判断は人が行います。

機能試験の手順書をつくれる

非常停止ボタンや扉のスイッチなど、入力の機器ごとに機能試験の手順書を作れます。止まることだけでなく、元に戻しただけでは動き出さないこと、リセットしてから起動の操作で動くことまで確かめる手順になり、記録の表付きで Word・Excel に出せます。

SRS の項目がそろっているかを確認できる

SRS に書くべき項目(ISO 13849-1 の 5.2.1)がそろっているかを、項目ごとに確認できます

RA+ では、リスクアセスメント(RA)、安全コンセプト(SC)、SRS、機能試験の手順書までを、一つの流れで書類にまとめられます。

試験運用について

SRS 作成機能は、開発機で試験運用として始めます。使い勝手や書類の形は、試験運用の中でいただくご意見をもとに整えていきます。

そのほかの進捗

RA・SC の文章の質が向上

10月からアップデートを続けており、リスクアセスメント(RA)と安全コンセプト(SC)で AI が下書きする文章の質が上がりました。

AI の生成が速く

AI が文章を生成するときに起きていた、メモリの渋滞(処理の順番待ち)を解消しました。これにより、AI の生成が速くなりました。

専用サイトの公開

RA+ 専用サイト(raplus.ai)を公開しました。製品の詳しいご説明、資料のご請求、お試しレンタルのご相談は、専用サイトで承ります。

写真機能

RA・SC・VD に写真を登録できる機能(v1.5)を搭載済みです。

お問い合わせ

RA+ の SRS 作成機能について詳しくお聞きになりたい方は、弊社お問い合わせ、または専用サイトからお問い合わせください。

目次